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最近のSEO事情

当ページでは、最近のSEO事情と題して、2010年末までに実施された「Yahoo!Japan」検索エンジンのGoogle検索システム採用により何がどう変わったのか、また今後はどんな対策が必須要素となるのかを解説してまいります。

「Yahoo!Japan」検索エンジンがGoogle検索システムを採用したことを説明したイメージ画像です。

やはり消滅したYahoo!Japan検索エンジン

SEOエンジニアの皆さん、SEO上級者の方々には容易に推測できたはずですが、案の定Yahoo!Japan検索エンジンは消滅しました。

検索システムとは、数学的な統計・確率論で構成されており、その設計段階また運用段階で恣意的な評価要素を加えたり変更したりすることにより理論上「アルゴリズム破綻」を起こします。

検索システムに恣意的な評価要素を加えたり変更することで、理論上「アルゴリズム破綻」を起こしてしまうことを説明したイメージ画像です。

証券市場では「アルゴリズム取引」という手法による超高速コンピューターを利用した取引が盛んに行われ、アルゴリズム破綻により市場を混乱させておりますが、検索エンジンアルゴリズムも同様で、想定外の確率過程要素が加わることにより本来のホームページ評価を付与できなることにもつながります。

Yahoo!Japan検索エンジンの場合、秀逸なエンジニアが存在しアルゴリズム破綻を想定できていたにもかかわらず、何らかの不可抗力勢力(経営レベル?)、また検索システムに関して無知識、無見識な恣意的なフィルタリングを行ったことが破綻につながったものであると弊社では推測しています。

スパムリンクを作るSEO業者について

最近ではめっきり少なくなってきましたが、リンク元とするための実体のないホームページを多数作り、それぞれの偽装サイトにSEOクライアントのホームページURLをはり「優良なリンクをたったの5,000円で1000個提供します」とか、「Googleページランク5以上のリンクを販売します」といったSEO業者が跳梁跋扈しておりました。

リンク元とするための実態のないホームページのイメージ画像です。

実は、前項で解説した検索エンジンアルゴリズムを破綻させた一要因は、これらスパムリンク業者が偽装するサイトを検索結果から排除するために仕掛けたフィルタリングの副作用だったのです。

もちろん、それら副作用は一時期Googleの検索結果にも影響が出ておりましたが、2011年1月現在においては、さらに精度を上げたフィルタリング効果を実現しています。

当たり前といえば実に当り前のことですが、世界の英知人材を集積して構築されているGoogle検索エンジンが、単なる金儲けだけのエセSEO業者に敗北するはずはありません。

最近では、Googleプレイス(旧ローカルビジネスセンター)の検索結果における上位表示からも読み取れるように、たとえ現在のGoogleアルゴリズムにおける検索結果において上位表示させることができないホームページでも検索者側のブラウザ設定により、近隣の病院や花屋さん、コンビニエンスストアなどローカル情報を得ることができるようになっています。

検索者側のブラウザ設定(位置情報)により、近隣の施設、会社といったローカル情報を得ることができるようになったことを説明したイメージ画像です。

すなわち、Googleプレイスこそが、ある意味においてエセSEO業者の排除を促進させたものであり、合わせて閲覧者便宜にも配慮したすばらしいサービスであるということになります。(但し、現在は完全無料となっておりますが、将来的に無料であるという保証はありません)

弊社SEOサービスでは、Googleプレイスの登録代行及びキーワードの設定、コンバージョン率の監視計測を含むサービスコースの用意がございます。

これからのSEOについて

Google検索エンジンとYahoo検索エンジン(bing検索エンジンについては、あえてここでは無視します)において、ほぼ同様の検索結果を得ることになったわが国のSEOですが、有力な無料広告媒体といえる検索結果における上位表示争いは当然になくならないでしょう。

それでは、今後のSEOの考え方、SEO業者の選定についてはどのように変わり、どんな注意を必要とするのかを以下列記して解説いたします。

SEOの考え方

1、 無料・有料を問わずリンクを買わない、頼らないこと

リンクは自然に派生するものです。リンクを張ってもらえるような有意なコンテンツを用意してください。Google検索エンジンは、すべてをお見通しです。

2、 Html文法、CSSを正しく記述すること

これもSEOの基本です。巡回するロボット検索エンジンが、ページコンテンツを合理的に理解分析できる構文記述は必須です。また、合理的なCSS構造を持つことによる巡回時間の短縮も上位表示の評価要素となっています。(Google検索エンジンでは、ホームページの表示速度を評価基準として考慮していることを明言しております)

Google検索エンジンが評価速度を評価基準として考慮していることを説明したイメージ画像です。

3、 テーマの異なるホームページファイルは独立させること(TOPページは除く)

SEOの基本です。1ファイルのテーマとなるキーワードは2個までとして構成し、それらキーワードは検索者キーワードと完全一致を狙うこと。
当然のことながら、Google検索エンジンでは、キーワードの一致性の基準として、「完全一致>部分一致>不完全一致>不完全部分一致」という考え方を前提として、近年では「表記ゆれ完全一致>同義語完全一致>類義語完全一致>類似語完全一致」というアルゴリズムすら試験的に運用しているように思われます。

テーマの異なるホームページファイルを独立させることを説明したイメージ画像です。

4、 ページコンテンツの充実を図ること

何よりも重要なSEO要素です。ページのテーマに沿った関連キーワードを含む内容の充実を心がけてください。SEOのプロの世界では、軸足となるキーワードの出現比率や関連キーワードの検証方法など理論的に施術しておりますが、素人の方々でもページに沿ったテーマを深く掘り下げ「起承転結」のメリハリが効いた内容であれば十分に通用します。

但し、初めて作るホームページの場合、検索エンジンから何ら評価された経験がないわけですから、ニッチなキーワードである場合を除き、最低8ファイル以上(1ファイル3各論構成)は準備してください。

5、 ホームページタイトル、メタ情報の記述

ホームページファイルごとに異なる記述にすること。それぞれ違ったテーマを持つファイルにもかかわらず、全ページ同じ記述であるなど論外です。

以上です。たったそれだけ?と思う方はSEOの初心者です。

上記要素に運用ドメインの歴史、クリック率(数)、正しい日本語文法、リンク元のテーマキーワードとの近接性・関連性要素があることは勿論のこと、近い将来的にはWebサイトのアクセシビリティ(使い勝手)、Webデザインのアクセシビリティ(ビジュアル性・身障者配慮)などの要素が加わることは必須です。
(すでに評価基準となっている要素もあります)

SEO業者の選定

1、SEOサービスだけを提供している会社は避けること

SEOは、ホームページ構成、Html言語構成、CSS、関連キーワードの出現比率など、ホームページ本体の内部要因を対策し改良するものです。外部要因(外部リンク)評価をSEO提供会社が能動的に上げる行為自体が「スパム行為」であるとお考えください。

2、格安のSEOは存在しない

SEO提供サービスとは、日々の検索結果からお客様のホームページの順位を視認で記録し、その過程において順位の変動を追いながら徐々にチューニングするものです。したがって、その作業時間、作業コストは相当なもので、2万円/月額程度では品質の高いチューニングは絶対不可能なのです。

SEO提供サービスとは、日々の検索結果の変動を追いながらチューニングしていくものであることを説明したイメージ画像です。

わかりやすい基準として、Googleアドワーズ広告(クリック課金型)の存在がありますが、競争率の高いキーワード(すなわち、コンバージョン率の高いキーワード)では、最低1,000円/1クリックのコストがかかります。

弊社のようなホームページ制作会社を例にとればわかりますが、仮に「ホームページ制作」というキーワードに対し「表示順位1位」で入札すると、概ね1,000円/1クリックとなりますから、1人のお客様を獲得するまでにかかる計算式は以下のようになります。
(60万円のホームページ制作に対し、実際に問合せをいただける数値(コンバージョン率)を0.3%と仮定し、さらに最終成約率を20%とします)

アドワーズ広告の表示順位1位で入札すると、概ね1クリック1000円程度となることを説明したイメージ画像です。

以下のように算出されます。

(1人 ÷ (0.3%)) × (20%) × 1,000円 ≒66,667円(66,667円 ÷ 600,000円≒11.1%の広告宣伝コスト)

上記の計算式を逆に考えると、1件成約に対する約67,000円の広告宣伝費を「安い」と感じる商材を扱っている会社にとっては有効な広告媒体となります。

もちろん、1枚1,000円のTシャツを販売しているキーワード入札金額については、1,000円/1クリックとなるはずもありませんが、比例定数(0.3%×20%)を一定と考えると、1クリックの金額は「111円」程度が上限となるはずです。

1,000人の閲覧者がいるのに、問合せ数が「3人」、成約率「20%」だけか?
とお思いの方、今すぐホームページの集客性に関わる認識を改めてください。
実は、これでも多く(甘く)見積っているのです。

SEOの目的また本質とは、ある意味において検索エンジンが「勝手に」検索結果として表示しているところに乗じて「無料広告」を出稿可能しているのであり、Googleアドワーズ広告に出稿コストをかける以上の費用対効果をSEOで出すことが大命題となります。

SEOは、googleの検索結果として表示している情報を、「無料広告」として出稿可能にしているものであることを説明したイメージ画像です。

よって、さらに100万円の受注増を目指す会社が、格安5,000円〜2万円程度ののSEOサービスを選択すること自体その適正に欠け、広告宣伝の意味を知らない実に愚かなことを理解いただきたいと思います。

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